自分と社会が繋がる学びSEL

自分と社会が繋がる学びSEL(Social Emotional Learning)でSDGsへの学びを深める
~持続可能な社会を築くチェンジメーカーを育てるために~

株式会社roku you 代表取締役/
一般社団法人日本SEL推進協会 代表理事
下向 依梨 氏

●SELとは
Social Emotional Learningの略で、日本では「社会性と情動の学習」と呼ばれている教育アプローチ。
自分と他者の気持ちや思考、状態に「気づき」、「繋がり、良好な関係性を築く」、「思いやりを持つ」、言い換えると自尊感情と社会スキルの向上を目指す学びのことを指します。
これからの社会において、自立し、より良い社会を作っていく市民「チェンジメーカー」を育てるためのアプローチが必要です。SELは、チェンジメーカーを育てるためのアプローチとして、今世界中で注目されています。

Social Emotional Learningとは?

● 会場では「気づくを鍛える」ボディーワークを体験しました!
Count Up, Count Down(1から10、10から1を心の中で数えるワーク)
というボディ―ワークを行いました。

会場からは、「Count Downの時は時間がゆっくりに感じた」「Count Upでは次につながる感覚があり、可能性を感じた」などの感想があり、一人ひとりがどのような感覚であったか、自分の意識がどこにあったかに関する「気づき」を皆様で共有しました。

その他にも
「システム思考(様々な物事を構造的に、客観的にとらえる)」
「クリアリングモデル(問題が起きたとき、冷静に物事を捉え、自分の気持ちを整理しながらコミュニケーションする方法)」、
教科学習(国語)に織り交ぜ、気持ちを表すボキャブラリーを増やし、表現する方法など、SELの具体的な体現方法が紹介されました。

●SELがSDGsにつながる ~一人ひとりがチェンジメーカーになるために~
SELとSDGsの間にはどのような関係があるのか、
またどのような効果をもたらすのか、会場の皆様で考えを深めました。

「誰一人取り残さない」持続可能で多様性と包摂性のある社会の実現のため、社会の問題に「気づき」、課題の当事者に「叡智ある思いやり」を持って、解決策を見出し、「つながり、行動する」必要があります。
このような「チェンジメーカー」を育てるために、教育の中でSELが果たす役割は大きいのではないでしょうか?

講演の最後には、
「もっとSELについてより理解を深めていきたい」
「知識・技能を学ぶよりも奥が深く難しいことであるが、これからの社会を考えると本当に大切なことだと思う」
などが感想として出るなど、SELについて関心をもたれただけではなく、より深めたいと考えられている方が大勢いらっしゃいました。
講演終了後も、下向氏と意見交換を希望する方々が列を作り、話を聞いておられました。

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