開催報告⑥ワークショップ「Social Emotional Learning 」

「未来をつくる教育フォーラム2021」は、「子育ちを支える『幼児教育』」をテーマとし、11月27日(土)、28日(日)にオンラインにて開催しました。
多数の方々にご参加いただき、意見の交換や考えの共有をすることができました。

ここでは、当日のプログラムを振り返っていきます。
今回は、下向 依梨さんによるワークショップ「Social Emotional Learning〜エンパシーサークルで気持ちとその奥のニーズを言葉にする〜」 をお伝えします。


講師:下向 依梨氏
(一般社団法人日本SEL推進協会 代表理事)

大人向けに“Social Emotional Learning”のワークショップを開催いたしました。SEL(Social Emotional Learning)とは、「自尊感情」と「対人関係の育成」を主眼に置いた、「自己認識能力」や「自己コントロール」ができることを目指す教育アプローチです。
そもそも、人が気づいていることは本来感じていることの、ほんの一部であり、その気づいていなことに気づき、深めていくことがSELの本質です。
その気づきを深める鍵が、「ノンジャッジメンタル:評価しない」ということです。

メインワークをする前に、人は日頃からさまざまなことに意識を向けていて、それが人によって違うことを体感するワークを行いました。
心の中で1から10までと、10から1までを数えます。
そのときにどんなことを感じたかを共有すると、「他の人はどんなことを考えているのだろう」(外的)とか、「自分の速さはどうだったろう?」(内的)など、外からも内からもさまざまな意識があることを実感しました。

メインのエンパシーサークルでは、『自分とは違う意見や気持ち、考えを聴く』をテーマに、モヤモヤしていることを話して、その気持ちやその奥にあるニーズを他の人に見つけてもらうワークを行いました。
参加者のみなさまは、出てくるさまざまな意見を「違う」と拒否するのではなく、他者の考え、気持ちがどのようなものかを聴き、ノンジャッジメンタルで共有することを大切に、話をすることを意識しました。

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